動画編集ソフト

DaVinci Resolveの推奨スペックと快適なPCの選び方

DaVinci Resolveの4K動画編集に必要なGPU・メモリ・SSDなどのPCスペックをイメージした編集環境

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こんにちは、ツール見極め帳のTAKです。

DaVinci Resolveを使いたいと思ってPCを探していると、「Core i7なら大丈夫?」「グラボは必要?」「メモリ16GBでも4K編集できる?」と、スペックの数字ばかり増えて分かりにくくなりますよね。

DaVinci ResolveはCPUだけを見てPCを選ぶと失敗しやすい動画編集ソフトです。私が実際に使っていても、快適性はCPU・GPU・VRAM・メモリ・SSDの組み合わせで決まると感じています。

先に結論を言うと、フルHD中心の一般的な編集なら極端な高性能PCは必要ありません。

一方、4K素材、Fusion、ノイズ除去、重いエフェクト、AI機能まで使うなら、CPUだけを上げるよりGPUとメモリに余裕を持たせた方が効果を感じやすいでしょう。

この記事ではDaVinci Resolve 21を基準に、公式の必要スペックと、実際にPCを購入するときに私ならどの程度を選ぶかを分けて解説します。

この記事でわかること
  1. DaVinci Resolve 21の必要スペックと動作環境
  2. CPU・GPU・VRAM・メモリの選び方
  3. フルHD・4K・Fusion向けの推奨スペック
  4. ノートPCやグラボなしPCを選ぶ際の注意点

DaVinci Resolveの必要スペック

まず確認しておきたいのが、DaVinci Resolveを動かすための最低条件です。ただし、ここで示される必要スペックは「快適な編集を保証する構成」という意味ではありません。

PCを新しく購入する場合は、最低条件を満たすことを確認したうえで、自分が編集する解像度や使う機能に合わせて余裕を持たせるのがおすすめです。

Resolve 21の動作環境

2026年9月時点の現行メジャーバージョンはDaVinci Resolve 21です。

Windows x86環境では、DaVinci Resolve 21系の最低システム要件として、16GBのシステムメモリ、Fusion使用時32GB、4GB以上のVRAMを持つ対応GPUなどが示されています。

項目 Windowsの必要条件 PC選びで見る部分
OS Windows 10 Creators Update以降 現行OSとGPUドライバーの対応
メモリ 16GB 4Kなら32GB以上も検討
Fusion使用時 32GB 頻繁に使うなら余裕を持たせる
GPU 内蔵または外部GPU 編集内容に合ったGPU性能
VRAM 4GB以上 4Kや重い処理では容量を増やす
GPU API OpenCL 1.2またはCUDA 12系 対応GPUと公式ドライバーを確認

ここで特に注意したいのが、4GBのVRAMがあれば4K編集まで快適という意味ではないことです。最低条件と推奨スペックは分けて考えてください。

DaVinci Resolve 21はアップデートによって対応OSやGPUドライバー条件が変わることがあります。インストール前にはBlackmagic Design公式サポートセンターで、使用するバージョンのリリース情報を確認するのが確実です。

インストールやGPUドライバーの問題で起動できない場合は、DaVinci Resolveをインストールできない原因と対処法も参考にしてください。

最低スペックは購入目標にしない方が安心です。Windowsやブラウザなどもメモリを使用するため、DaVinci ResolveだけでPCの全リソースを使えるわけではありません。

推奨スペックは用途で変わる

「DaVinci Resolveの推奨スペックはこれです」と、一つの構成だけを示すのは難しいです。

例えば同じ4K動画でも、4K24fpsの映像を切って並べるだけの場合と、H.265の10bit素材にカラー補正、ノイズ除去、Fusionタイトルを重ねる場合ではPCへの負荷がかなり変わります。

そこで、PCをこれから購入する場合の一般的な目安として、私は次のように考えます。

用途 CPUの目安 メモリ GPU・VRAM ストレージ
フルHD中心 現行Core i5・Ryzen 5以上 16〜32GB VRAM 6GB前後以上を目安 SSD 1TB程度
一般的な4K編集 現行Core i7・Ryzen 7クラス 32GB VRAM 8GB以上を検討 1TB以上のSSD
4K+Fusion 高性能Core i7・Ryzen 7以上 32〜64GB VRAM 8〜12GB以上を検討 高速SSD+素材用SSD
4K+AI・重い処理 高性能CPU 64GBも候補 VRAM 12〜16GB以上も候補 高速NVMe SSD

この表はBlackmagic Designが保証する推奨構成ではなく、PC購入時に余裕を持たせるための一般的な目安です。同じスペックでも素材のコーデック、フレームレート、エフェクト数などによって体感は変わります。

◆TAKのワンポイントアドバイス

PCの商品ページで「動画編集向け」と書いてあっても、その言葉だけでは判断しない方がいいですよ。CPU型番だけでなく、GPUの型番、VRAM容量、メモリ容量までセットで確認するのがポイントです。

Resolve 19の情報に注意

検索すると「DaVinci Resolve 19 推奨スペック」という古い情報も多く表示されます。

Resolve 19でもWindows環境では16GBのシステムメモリ、Fusion使用時32GBなどが案内されていました。そのため、基本的な考え方は現在にも通じます。

しかし、DaVinci ResolveはバージョンアップによってAI機能、GPU処理、対応コーデックなどが増えています。さらに必要なGPUドライバーの条件も変わるため、これからPCを買うならResolve 19ではなく現行のResolve 21を基準に考える方がいいでしょう。

DaVinci ResolveのPCスペック

ここからはCPU、GPU、VRAM、メモリ、SSDを一つずつ見ていきます。全部を最高性能にする必要はありません。

自分がどんな動画を作るのかを決めて、負荷がかかりやすい部分に予算を回す方が、DaVinci Resolve用PCとしてバランスを取りやすくなります。

CPUだけで決めない

動画編集用PCというと、まずCore i7やRyzen 7などCPUを気にする方が多いと思います。もちろんCPU性能は重要です。

素材のデコード、編集処理、バックグラウンド処理などさまざまな作業にCPUが使われるため、性能が低すぎれば全体の動作に影響します。

ただし、DaVinci ResolveはGPU処理も多く利用するソフトです。そのため「Core i9だからDaVinci Resolveは何でも快適」とは言い切れません。

例えば、高性能CPUに対してGPUが極端に弱いPCでは、カラー処理やエフェクトを追加したときにGPU側が先に限界になる場合があります。

逆に、一般的なYouTube動画や旅行動画を作る程度なら、高額な最上位CPUへ予算を集中させなくても十分なことがあります。

フルHDや一般的な4K編集では、CPUだけを最上位にするより、CPU・GPU・メモリをバランスよく選ぶことを優先した方がいいでしょう。

GPUとグラボが重要

DaVinci ResolveのPCスペックで、私が特に確認したいのがGPUです。

カラー処理、Fusion、映像エフェクト、スケーリングなどGPUの影響を受ける処理が多く、GPU性能やVRAMが不足すると、プレビューがカクついたり処理待ちが長くなったりする可能性があります。

DaVinci Resolveの環境設定でメモリとGPUを確認する画面

DaVinci Resolveの環境設定でメモリとGPUを確認する画面

DaVinci Resolveでは環境設定の「メモリー&GPU」から、使用するGPUなどを確認できます。外部GPUを搭載したPCを使う場合は、DaVinci Resolve側から正常に認識されているかも確認しておくと安心です。

Windows PCをこれから購入するなら、一般的な4K編集ではNVIDIA GeForce RTXシリーズや同等クラスのGPUを搭載したPCが候補になります。

ただし、GPU名だけを見て決めるのもおすすめしません。同じシリーズでもVRAM容量やノートPC向けGPUの電力設定によって性能が変わるからです。

VRAMは4Kほど重要

GPUに搭載されている映像処理用メモリがVRAMです。

DaVinci Resolve 21のWindows最低条件では4GB以上が示されていますが、これはあくまでスタート地点。高解像度素材やGPUを使う処理が増えるほど、VRAMに余裕がある方が扱いやすくなります。

私はPCを新しく購入するなら、フルHD中心でも6GB前後、4K編集を長く続けるつもりなら8GB以上を一つの候補として見ます。

さらにFusion、ノイズ除去、AI処理などまで積極的に使う予定なら、12GBや16GBといったVRAM容量を持つGPUにも意味が出てきます。

特に注意したいのは、GPU Memory FullのようなVRAM不足です。CPUやシステムメモリに余裕があっても、GPU側で必要な処理を保持できなければ問題が起こることがあります。

GPUの世代が新しいことと、VRAM容量が多いことは別の話です。DaVinci Resolve用として比較するときは「RTX ○○」だけでなく「VRAM ○GB」まで確認してください。

グラボなしでも動くのか

「DaVinci Resolveはグラボなしでも使える?」という疑問も多いですよね。

結論として、外付けのグラフィックボードが絶対に必要という意味ではありません。Windows版の必要条件でも、対応する内蔵GPUまたは外部GPUが対象になっています。

最近のCPUには性能の高い内蔵GPUを持つ製品もあり、軽い編集なら動作するケースがあります。

ただ、グラボなしPCを「DaVinci Resolve用」として新しく買うかと言われると、私は用途をかなり限定して考えます。

フルHDのカット、簡単なテロップ、軽いカラー補正程度なら選択肢になりますが、4K、Fusion、複数エフェクトなどを使い始めると余裕が少なくなりやすいためです。

内蔵GPUは製品によって性能差が大きく、システムメモリをGPUと共有する構成もあります。「内蔵GPU搭載」という条件だけでDaVinci Resolveが快適だとは判断しないでください。

メモリは16GBで足りるか

Windows版DaVinci Resolve 21では16GBが最低条件で、Fusion使用時は32GBです。

では、DaVinci Resolveのメモリは16GBで足りるのでしょうか。

私自身が使っているPCは、Ryzen 7 8845HS、メモリ16GB、Radeon 780M、GeForce RTX 3050 Laptop GPU 6GB、1TBストレージという構成です。

この環境では、普段行っているカット、動画配置、テロップ、一般的な編集程度であれば、ほとんど動作が重いとは感じていません。

つまり16GBでも「DaVinci Resolveが使い物にならない」ということではありません。

一方、私自身もエフェクトやアニメーションを多用する編集へ広げるなら、メモリの増設を考えています。

Windowsだけでもメモリを使用しますし、ブラウザを開きながらDaVinci Resolveを使うこともあります。16GBだと、Resolveだけに16GBを使えるわけではないからです。

◆TAKのワンポイントアドバイス

すでに16GBのPCを持っているなら、まず実際の素材で試してみるのもありです。ただ、これから4K編集用PCを新品で買うなら、私は32GBを選びます。後から「メモリだけ足りない」となる可能性を減らせるからです。

Fusionなら32GBを基準にする

FusionはDaVinci Resolveの中でVFX、合成、モーショングラフィックスなどを担当するページです。

DaVinci ResolveのFusionページでノードを使って映像処理を行う画面

DaVinci ResolveのFusionページでノードを使って映像処理を行う画面

ノードを増やして複雑な合成を作ったり、アニメーションや3D処理を加えたりすると、通常のカット編集よりPCへの負荷が増えていきます。

公式条件でもFusion使用時は32GBのシステムメモリが示されているため、Fusionを使うつもりでPCを買うなら32GBを最低ラインとして考えるのが分かりやすいでしょう。

さらに複雑なFusionコンポジションを多用するなら、64GBも現実的な選択肢になります。

Studio版ではAIや高度なノイズ処理など、PCへの負荷が大きくなりやすい機能も増えます。無料版とStudio版の機能差については、DaVinci Resolve Studioと無料版の違いで詳しくまとめています。

SSDは容量と速度を見る

CPUやGPUに比べると目立ちませんが、ストレージもDaVinci Resolveの快適性に関係します。

動画素材は容量が大きくなりやすく、4K動画を撮り続けると1TBのSSDでも思ったより早く空き容量が減ります。

さらに、DaVinci Resolveではキャッシュやプロキシを作ると追加の容量が必要です。

DaVinci Resolveで最適化メディアとレンダーキャッシュを設定する画面

DaVinci Resolveで最適化メディアとレンダーキャッシュを設定する画面

そのため、DaVinci Resolve用PCならHDDよりSSDを中心に考えたいところです。

私なら最低でも1TB程度を基準にし、4K素材を多く保存するなら外付けSSDや追加SSDを組み合わせます。

PC本体のSSDだけに素材、プロジェクト、キャッシュ、完成動画を全部ため込むより、素材用ストレージを分けた方が管理もしやすいですよ。

外付けSSDを追加するなら

4K素材の保存先を増やしたい場合は、持ち運びやすいポータブルSSDも便利です。私はPC本体の容量だけで足りるかではなく、撮影素材を今後どれくらい保存するかまで考えて選ぶのがおすすめだと思います。

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DaVinci ResolveのPC選び

必要な部品が分かったら、最後は用途からPC全体を選びます。「高ければ安心」ではなく、実際の編集内容に合った構成を選ぶことが大切です。

ここではフルHD、4K、本格編集、ノートPCに分けて考えてみます。

フルHD中心なら中級構成

YouTubeや家族動画などを1920×1080のフルHDで作り、カット、テロップ、BGM、簡単なカラー補正を行う程度なら、最上位クラスのPCは必要ありません。

現行世代のCore i5やRyzen 5以上、16〜32GBメモリ、対応GPUという構成でも十分候補になります。

すでに16GBメモリとVRAM 6GB程度のGPUを持つPCがあるなら、新しいPCを買う前に一度DaVinci Resolve無料版を入れて試す価値があります。

できるだけ価格を抑えて始めたい場合

最低スペックに近いノートPCからDaVinci Resolveを始めるなら、ASUS Vivobook 16X RTX 3050 4GB搭載モデルのような構成が候補になります。

ただし、VRAM 4GBは余裕のある構成ではありません。フルHDのカット、テロップ、簡単なカラー補正などを中心に使い、4K・Fusion・重いエフェクトを頻繁に使う予定なら、さらに上のGPUや32GBメモリを搭載したPCを検討してください。

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DaVinci Resolve 21自体は無料で利用できるため、自分の動画素材をタイムラインへ置き、再生や書き出しまで試すのが一番確実です。

4KならGPUを優先する

4K編集になると、素材の解像度だけでも扱う情報量が大きくなります。

さらにH.265、10bit、高フレームレートなどが重なると、単純な「4K対応PC」という表現だけでは判断できません。

これから一般的な4K動画編集用PCを購入するなら、私は32GBメモリとVRAM 8GB以上のGPUを一つの目安として探します。

もちろん8GBなら何でも快適という保証ではありません。それでも、最低条件の4GBぎりぎりを狙うより、今後エフェクトやカラー処理を増やしたときの余裕を作りやすくなります。

4Kの設定そのものについては、DaVinci Resolve無料版でもUltra HD 3840×2160・60fpsまで対応しています。Studioを買わなければ4K編集できないわけではありません。

FusionやAIなら余裕を持つ

Fusion、ノイズ除去、Optical Flow、高度なAI機能などまで使う予定なら、ここからPC選びの考え方が変わります。

これらは通常のカット編集よりGPU、VRAM、メモリを消費しやすいためです。

例えば4K素材に重い処理を複数重ねるなら、32GBメモリとVRAM 8GB程度を「十分な上限」と考えるのではなく、64GBメモリや12〜16GBクラスのVRAMも比較対象になります。

一方、Fusionをたまにタイトル作成で使う程度なら、いきなり最高性能を用意する必要はないでしょう。

あなたはDaVinci Resolveで、どこまでの編集をする予定でしょうか。PC選びでは「いつか使うかもしれない機能」より、普段の作業を基準にした方が予算を使いやすくなります。

ノートパソコンはGPUに注意

DaVinci Resolveはノートパソコンでも使えます。私が使用している環境もノートPC向けのRyzen 7 8845HSとRTX 3050 Laptop GPUです。

ただし、DaVinci Resolve用のノートパソコンをおすすめするときに、GPU型番だけを見るのは少し危険です。

ノートPCは同じGPU名でも、メーカーが設定する消費電力、冷却性能、本体サイズなどによって性能が変わる場合があります。

さらにメモリが基板へ直接取り付けられ、後から増設できないモデルもあります。

確認項目 見るポイント
CPU 型番の末尾まで確認
GPU 外部GPUの有無と型番
VRAM 6GB・8GBなど容量も確認
メモリ 32GB以上を選べるか
増設 メモリやSSDを交換できるか
冷却 薄型機では長時間負荷に注意
端子 外付けSSDを接続しやすいか

持ち運びを最優先するなら薄型ノートも魅力ですが、長時間の4K書き出しや重いFusion処理を頻繁に行うなら、冷却に余裕があるモデルの方が向いているケースがあります。

4K編集まで考えてノートPCを選ぶなら

最低スペックより余裕を持たせるなら、ゲーミング・クリエイター向けノートPCも候補になります。例えばLenovo Legion Pro 5ASUS ROG Zephyrusには、高性能なGPUを搭載した構成があります。

ただし、同じ製品名でもCPU、GPU、VRAM、メモリ容量が異なるモデルが販売されています。Amazonで購入するときは商品名だけで判断せず、DaVinci Resolve用ならGPUの型番・VRAM・メモリ容量を必ず確認してください。

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Macはメモリ構成に注意

MacでもDaVinci Resolveを使用できます。Apple Silicon搭載MacはCPUとGPUが一つの仕組みとして動作し、Windowsの「外部グラフィックボード何GB」とそのまま比較することはできません。

さらにApple SiliconではユニファイドメモリをCPUとGPUで共有します。

そのためMacを買うときは、Windows PCのように「後からグラボを交換すればいい」と考えず、購入時のチップとメモリ容量を慎重に選ぶ必要があります。

動画編集を長く続けるなら、ストレージ容量だけでなくメモリにも余裕を持たせるのがおすすめです。

iPadという選択肢もある

PCほど複雑な作業をしないのであれば、DaVinci Resolve for iPadも選択肢です。

外出先でカット、カラー調整などを進める用途では、iPadの手軽さが便利な場面があります。

ただし、PC版のEdit、Fusion、FairlightなどをそのままiPadで使えるわけではありません。

iPad本体やキーボード、外付けSSDを含めた運用については、DaVinci Resolve iPad版とPC版の違いで詳しく解説しています。

重いときは設定でも改善する

十分なPCスペックがあっても、扱う素材や設定によってプレビューがカクつくことがあります。

そんなときは、すぐPCを買い替えるのではなくDaVinci Resolve側の軽量化機能も試してみてください。

プロキシを活用する

高圧縮のH.264やH.265、4K以上の素材は、編集時のデコード負荷が大きくなることがあります。

そこで便利なのがProxy Mediaです。元動画より編集しやすい軽いファイルを作成し、編集時にはプロキシを使います。

完成時は元の高画質素材を使って書き出せるため、編集画面の軽さと最終画質を分けて考えられます。

レンダーキャッシュを使う

エフェクトやカラー処理を追加した部分だけ再生が重いなら、Render Cacheも役立ちます。

処理済みの結果をあらかじめキャッシュとして作ることで、毎回リアルタイムに計算する量を減らせるためです。

ただし、キャッシュを作ればストレージ容量を使用します。そのためSSDの空き容量も確認してください。

タイムライン解像度を下げる

4K素材だからといって、編集中のプレビューを常に最高解像度で確認する必要はありません。

Timeline Proxy Resolutionなどを利用して編集中だけ負荷を下げる方法があります。

高性能GPUへ交換する前に、プロキシ、キャッシュ、再生解像度を見直すだけで作業しやすくなるケースもありますよ。

◆TAKのワンポイントアドバイス

私なら「少しカクつく=PCの性能不足」とはすぐ判断しません。まず素材の形式、タイムライン解像度、エフェクト、プロキシ、キャッシュを確認します。それでも日常的に待ち時間が発生するなら、そこでPCの更新を考えます。

スペック選びの疑問

最後に、DaVinci Resolve用PCを選ぶときによく出てくる疑問をまとめます。

DaVinci Resolveのスペックに関するよくある質問(FAQ)

Q1. DaVinci Resolveはメモリ16GBで使えますか?

A. はい。Windows版DaVinci Resolve 21では16GBが最低条件として示されています。私の16GB環境でも一般的な編集では問題を感じることはほとんどありません。ただし、Fusion使用時は32GBが条件となっており、4K編集や複数アプリを同時に使うなら32GB以上の方が余裕を持ちやすいでしょう。

Q2. DaVinci Resolveにグラボは必要ですか?

A. 外部グラフィックボードが必須という意味ではなく、対応する内蔵GPUでも動作する場合があります。ただしDaVinci ResolveはGPUを使う処理が多いため、4K、Fusion、重いエフェクトを使うなら外部GPUを搭載したPCの方が選びやすいです。

Q3. 4K編集にはVRAMが何GB必要ですか?

A. Windows版の最低条件は4GB以上ですが、4K編集の快適性を保証する数字ではありません。これからPCを購入するなら、一般的な4K編集では8GB以上を一つの候補として比較し、FusionやAI、高負荷エフェクトまで使うなら12GB以上のGPUも検討するといいでしょう。

Q4. DaVinci Resolveはノートパソコンでも快適に使えますか?

A. 使えます。私自身もRyzen 7 8845HS、16GBメモリ、RTX 3050 Laptop GPU 6GBのノートPCでDaVinci Resolveを使用しています。ただし、4KやFusionを多用する場合はGPU、VRAM、メモリだけでなく冷却性能やメモリ増設の可否まで確認することをおすすめします。

Q5. DaVinci Resolve用PCはCore i7なら十分ですか?

A. CPU名だけでは判断できません。同じCore i7でも世代やノート向け・デスクトップ向けで性能が異なります。また、DaVinci ResolveではGPUやVRAM、メモリも重要です。Core i7という名前だけを見るのではなく、PC全体の構成と自分が扱う動画素材から判断してください。

DaVinci Resolveのスペックまとめ

DaVinci ResolveのPCスペックで一番大切なのは、CPUの数字だけを追わないことです。

  • Windows版Resolve 21はメモリ16GBが最低条件
  • Fusionを使う場合はメモリ32GBが基準
  • Windowsでは4GB以上のVRAMを持つ対応GPUが最低条件
  • フルHD中心なら中級クラスの構成でも十分候補になる
  • 一般的な4K編集なら32GBメモリとVRAM 8GB以上を検討
  • FusionやAIを多用するならメモリとVRAMにさらに余裕を持たせる
  • SSDは1TB以上を基準に素材用SSDも検討する
  • グラボなしでも動く場合はあるが4K用途では余裕を確認する
  • ノートPCはGPU名だけでなくVRAMや冷却性能も見る

私のRyzen 7 8845HS、16GBメモリ、RTX 3050 Laptop GPU 6GBという環境では、普段の動画編集で大きな不満はありません。そのため、DaVinci Resolveを使うからといって、最初から最上位PCが必要とは考えていません。

一方、4K動画にノイズ除去やFusion、AI処理を重ねていくなら話は別です。そうした用途ではCPUだけを上げるより、GPU・VRAM・メモリへしっかり予算を配分する方がDaVinci Resolve向けのPCを選びやすくなります。

PCを購入する前には、自分が使うDaVinci Resolveのバージョンと最新の動作条件をBlackmagic Design公式のDaVinci Resolveページで確認してください。数値は一般的な目安であり、実際の動作は動画形式や編集内容によって変わります。

迷っているなら、まず無料版のDaVinci Resolveを現在のPCへ入れ、自分が普段使う素材を編集してみるのが一番分かりやすいですよ。そこで不足している部分が見えれば、次に買うPCでCPU、GPU、メモリのどこへ予算をかけるべきか判断しやすくなります。

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